週刊ベースボールから

お!今日は珍しく、人の論調を評価してる!!
 豊田泰光氏のコラムで「巨人と阪神の立場が逆転してる」「今の巨人に見たい選手はいない。
阪神にならいる」という(妻のですが)意見を書いていました。原監督には、かなーり同情しますが、
概ね同意。しかし、このことにもマスコミ、というか読売に問題があるでしょう。
 長島監督の時、マスコミは総力を挙げて監督を祭り上げ、清原選手をおもちゃにし、
オーナーの言動を仰々しく取り上げました。その一方で、プレーそのものには言及せず、
生え抜きの選手には見向きもせず、選手をアスリートとして扱いませんでした。
結果、「まじめ過ぎる。清原のような武勇伝が欲しい」とされた松井選手はアメリカに行き、
「松井・清原に次ぐ」高橋由伸選手は大成できず、清原選手本人も冷遇され(そのことは
ニュースとなったが)オリックスに移籍、そして長島監督自身もいなくなり、後に残ったのは・・・。
今からでも原巨人の各選手を、総力を挙げてアスリートとして扱えばいいものを、
長島監督(と、王監督星野監督等一部)以外にはやる気を起こさない。
 巨人だけじゃないですね。例えば、6月21日現在セ・リーグ首位の中日ドラゴンズも、
全く持ち上げない。去年の三冠王・松中選手もスーパースターとして扱わない。
WBCであれだけ騒いだ選手たちを、今は遠くから論評しているだけです。
視聴率の低迷云々を人のせいにしてますが、僕にはマスコミのやる気のなさも目につくわけでして。
 イチローのように、黙っていても注目される存在になるのは稀有です。新庄のように、
自らピエロとなってでも盛り上げようとする人も稀有です。それでも、選手や監督たちは
人気低迷に危機感を感じて、ファンサービスに努めてますし、地域密着にシフトして
全国区ではなくても一定のファンを確保しようと頑張っています。
 かつて野球は「巨人一極集中。巨人の人気がなくなれば、全部がこける」と言われました。
今は各球団が、巨人がなくても経営が成り立つように努力し、選手はタレント志向から
アスリート志向となりました。このレジームチェンジに、マスコミが一番ついて行けてません。
巨人(もしくは阪神)頼みで、そこに(タレント的な)魅力のある選手がいなくなれば、
途端に扱い方が分からなくなるのです。なにせ、彼らが扱い慣れているのは「球団を舞台に
繰り広げられるドタバタ人間劇」であって、スポーツニュースではなかったのですから。
 ・・・・( ^▽^)「好きな男性のタイプは、巨人ファンじゃない人。話が合わないから」という
人に嫌われないように、巨人話ここまで。
(;^▽^)「巨人話って言うよりも、マスコミ批判してるだけじゃん」