四川地震話

久々にハロネタ以外を書きます。mixiの使いまわしですが。
まず、ハロ関係でこんな話が出てました。
http://www.helloproject.com/newslist/sisen_0805301400.html

先日の中国四川省の大地震によって、たくさんの方々が被災されました。
モーニング娘。含め、ハロー!プロジェクトは、被災者の方々への心よりのお見舞い、
そして、被災地の一日も早い復旧をお祈りする気持ちを込め、
5/17(土)・18(日)厚生年金会館で行われたモーニング娘。コンサート
「 2008 春 〜 シングル大全集!! 〜」の会場と
美勇伝ファイナルファンクラブツアーin遠州」にて、被災地支援のための義援金の募金活動を行いました。
皆様のご理解とご協力のもと、メンバーからの募金も含め1,092,607円 という義援金が集まりました。
ありがとうございました。
この義援金は5月27日に、モーニング娘。メンバー、ジュンジュン、リンリンが中国上海にて、
上海市慈善基金会」夏 永芳氏にお渡して参りました。
皆様のあたたかいお気持ちにモーニング娘。、含めハロー!プロジェクト一同感謝しております。
 
被災地の一日も早い復旧を皆様とともに、心よりお祈り申し上げます。

 
まあ我々も阪神だのその前の北海道だの、地震は度々経験してますから、ハロメンとか関係なしに
義捐金は出したのではないでしょうか。最近いかがわしいと思ってる、得体の知れない団体を
通じての寄付ではなく、アップフロントという信頼出来る部分を通じてなので、
金も出す気になったのかもしれません(あるんですよね、募金の一部は自分たちの
運営費にまわすってのが。具体的には日本ユニセフ協会だったりしますが。本家本元は
ユニセフ日本支部で、そっちは黒柳徹子さんの方ね)
以下、ハロから離れます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
↑で、日本も地震は経験した、と書きました。
過去に経験した地震と、どう似通ってるのか、まとめた文章があります。

長さ約250キロにわたる断層が2段階にわけて動いたとする分析結果を筑波大の
八木勇治准教授らが13日まとめた。」 と読売新聞の記事にありました。
僕はこの「2段階に分けて動いた」は日本海中部地震(1983年、M7.7)でもあったなと思って、
資料を探しました。
 
http://ir.library.tohoku.ac.jp/re/bitstream/10097/24723/1/S2S600774.pdf
 
より勝手に引用抜粋:
「4.強震加速度記録から推定される日本海中部地震の破壊過程
北海道南部から東北北部にかけて分布するm箇所の観測点で得られた強震加速度記録の解析結果,
本震の破壊過程は3つの主要な破壊単位から構成されていることが判明した。
即ち,南端から開始した第1主破壊はN15Eの方向へ約30km伝播し,久六島の西方で一端停止した。
約10秒間休止の後,第1主破壊が停止した場所のすぐ北側から第2主破壊が再開し,
第1主破壊と隣様N15。Eの方向へ約30km伝播した。途中,断層の走向が変化する付近で
第3主破壊となりM5Wの方向へ伝播した。結局,全体として南北100kmの破壊域が
60数秒の時間をかけて,形成された。」
 
あら、3段階でしたか。
さらに記憶を手繰って調べてみると、北海道南西沖地震(1993年、M7.8)では
折れ曲がる形で2段階、これらより規模のはるかに大きいスマトラ沖地震(2004年、M9.3)も
3段階に分かれて破壊が起きています。
 
考えてみれば、岩石にだって摩擦もあれば、地中での力の屈曲もあるわけですから、
段階を踏んで断層が破壊されるというのは珍しくないことかもしれません。
科学の現場を離れて久しいので、もうやられているかもしれませんが、強振動の研究においては
「断層が複数の段階に分かれて破壊された場合、単一の破壊過程に比べてどのように被害が拡大するか」
という観点も必要かな、と思いました。

中国の耐震建築云々の話はおいといて、どうも日本海中部地震なんかと同様の複数段階破壊が
起きていて、かなりの被害になったってことです。
中国にとっては初のことですから、対応出来なかったのは無理もないかもしれませんから、
今からでも見得張ってないで、嫌かもしれないが日本を見習ってしっかりした建築を覚えて欲しいですね。
 
なんせ、

【北京28日時事】中国・四川大地震の被災地・四川省内で日本政府の
「草の根無償資金協力」により建設した学校は一切倒壊していないことが28日、分かった。
地震では校舎が大量に倒壊し、多くの児童・生徒が犠牲となる中、関係者は胸をなで下ろしている。
 
 地震後、北京の日本大使館などが支援先の学校や病院の被害状況を調査。
その結果、四川省や隣の甘粛省などにある計約30施設では倒壊・損壊の事例はなかった。
学校は地元業者により建設されたという。
 
 被災地の学校倒壊では、役人が業者と癒着し、コストを抑え手抜きする「おから工事」の
可能性が指摘され、保護者が抗議。日本が資金援助した学校は、北川県など甚大な被害が
生じた地域にはないが、同大使館は「『手抜き工事はなかった』と言えるのではないか」
との見方を示す。(時事通信

という記事もあり、
 
・基本設計をしっかりする
・手抜きをしない
 
こうすれば、中国人の施工でもある程度の耐震性を持った建物を作れるってことですから。
(僕は、日本援助のこの建物も、日本国内の建物の基準から見れば、耐震性は低いと見ています。
なぜなら、滅多に地震が起こらないならば、過剰スペックにすることは、金の無駄だからです。
壊れなかった理由に、単純に震源から近い/遠いというのもあるでしょう。
それら全部ひっくるめて、「日本までとはいかない、どちらかというと剛構造に近い建物でも、
基礎設計をしっかりして、コンクリとかで手抜きせずにいい素材を使えば良い」と結論づけました)
以上!