安倍内閣組閣

 テレビ見ていて思ったのですが、政治評論家たちも、実際に組閣される直前辺りで、勝手に予想するのが
楽しそうでしたねえ。僕も、ディナーショー当落直前で、当たったら何着て行こうか、何話そうか考えるのが
好きなので、何となく気持ちはわかりますねえ。
(あと、ガッタス試合前に戦術考えるのも好き。採用されるわけないのに)
そして、実際に組閣なったら、文句ばっか。ここは違うところ。
 ところで「スターリンを批判する者は、必ずスターリンを懐かしむ」って言葉があった気がしましたが、
「派閥を批判する者は、必ず派閥を懐かしむ」というのが、今の政治評論家たちの状況な気がします。
彼らの批判対象だった派閥人事時代の常識でしか、判断したり情報収集したりできなくなってますからねえ。
誰をどうした、何派からどうなった、こういうのはミクロな視点でしょう。ここから安倍色は見えません。
官邸機能の徹底強化、「立案:首相 調整:補佐官 実行:大臣」という機能分化というマクロな部分に、
僕は安倍晋三色を見ています。
参謀本部を作って師団長はそこで立てられた作戦に従えという、「プロイセン陸軍」型内閣だと思います。
(細かいこと言えば、プロイセン型は「作戦は臨機応変。現場で拙かったら独断専行OK」というのがありますが、
 ある程度各省庁でそういう側面は持つのではないですかね。独断専行し過ぎると、更迭されるでしょうが・・・・)
 前任の小泉内閣の場合、方面軍を作ってそこに丸投げ、但し自分の求める結果を出さない場合容赦なく更迭、
本人が尊敬していた「織田信長」型内閣でしたね。殿本人は必要な時は直卒を行う。
 それ以前は・・・・派閥政治時代の組閣は・・・・色々考えたのですが、古代中国・前漢時代に
「地元の豪族にいい人材くれと頼む→豪族が人を選んで官僚として仕えさせる→顔役の豪族がどんどん力を持つ」
郷挙里選」が一番似てるかな(異見希望)。
前漢時代→織田信長プロイセンとすっ飛んで来たのか、僕の説だと・・・・。
まあ、あくまでも僕の説でいけば、なんですが、政治評論家たちもついていけないんじゃないかなあ、こんな変化。
まして、以前のやり方の枠内で、文句言いながらも安住し、生活の糧を得ていたのならば。
風の谷のナウシカ」(原作)で、「人は腐海の瘴気と戦い、拡大を食い止める。
  しかし、清浄化された世界で人は生きられない」
というのがありましたが、政治評論家たちも案外そういう側面があったのかもしれないです。
「派閥の金権政治と戦い、その横行を食い止める。しかし、派閥の無力化した永田町で政治評論家は生きられない」
おお、なんか偉そうなこと書いてしまった。調子に乗ってもう一個。さっきのスターリンネタをパクって、
小泉純一郎を批判した者は、必ず小泉純一郎を懐かしむ」
予言しとこ♥