戦国自衛隊(テレビ版)

 映画のカテゴリーに突っ込んでいいのか・・・・。
ま、色々とアラが目立ちましたね。嘘ももっと凝ってつかないと。
ツッコミをば。


・戦車は燃えません
 家康の罠に嵌まって、油の池に落とされ火達磨にされる自衛隊戦車・・・・。
えーっと、確かにノモンハン第二次世界大戦で、日本軍の火炎瓶やソ連軍の
モロトフのカクテル」が戦車を炎上させて活躍しましたが、今の戦車は
そうもいかないでしょう。中国では、ナパーム弾を戦車に直撃させても耐えたとか。
74式戦車改でしたよね。ガソリンだのナパームならともかく、戦国時代の油なんかじゃ
戦車を撃破できませんって。


・雑魚をいくら撃ち殺してもムダ
 「歴史にできるだけ介入しない」ではなく、もう「歴史に名を残してやれ」と
開き直っている以上、ヘリと戦車の急襲で桃配山の家康本営を衝くのが最上です。
なんでしないかな。武器・弾薬・燃料は無限じゃないのに・・・・。
家康が無理なら(狙撃して影武者にだまされてますからね)、前線の黒田長政
福島正則井伊直政松平忠吉、田中吉正等を片っ端から狙撃していけば、
先手から崩し、やがて総崩れに持っていけることは必定です。なんでしないかな。


・戦術教本読み直そう
 昔の戦国自衛隊では、川中島で精魂尽き果て、弾薬もゼロに近い部隊が、
絶対の同盟者と思っていた上杉謙信の庇護下で休んでいました。そこを急襲された
伊庭三佐(千葉真一)の失点は少ないでしょう。
 今回は、まだ弾薬もあり、休息十分で、周囲に味方はいない状況を作ったまま、
野戦陣地も作らず、斥候も出さず、ふらふら自由行動を許しまくっている
伊庭三佐(反町隆史)は降格もんですな。


・家康陰険過ぎ
 確かに徳川家康といえば狸親父の代表格です。伊賀者・甲賀者も活用します。
が、本多正信の独断専行ならともかく、もっと上手く立ち回りますって。
漂着したウィリアム・アダムスを直ちに保護したのは、大砲を敵に渡さないためですし、
無理やり味方にしようと悪あがきはせず、敵に回さないように
「食料と安全を保障するから江戸にでも引っ込んでいて欲しい」で済ますでしょう。
(戦場近辺にいられると不安要素ですしねえ)
・・・・っつーか、本多正信はあの時、徳川秀忠隊にいて、東山道上田城
真田昌幸・信繁(幸村)に弄ばれてる真っ最中ですよね。


以上、演出にケチつけまくりでした(こうしないと話が進まないのを承知の上で)